「業務量が増えたので単価UPの交渉をしたいけど、言い出しづらい…言ったことで契約を切られたらどうしよう」
「以前も単価交渉をしたが、のらりくらりかわされてしまった。また失敗しちゃうかも」
「新たに業務が追加予定。そこで単価UPを交渉したいけど、どう進めたらいいんだろう」
このままでは低単価で疲弊してしまう…でも印象を悪くしないで成功させる単価交渉の進め方が分からない…
このような不安を抱え、単価UPの交渉に踏み出せない方も多いのではないでしょうか?
私もフリーランスとしてオンライン秘書業務を行っていますが、最初の頃はなかなか単価が上がらず疲弊していました。
なので、皆様のお気持ちが痛いほどよく分かります…
そして私の場合、初めてフリーランスとして業務提携を行なったクライアントだったので、
「まだ自分の実績に自信がない…でも業務量が増えているので単価も上げてほしい…」
と思いながらなかなか言い出せない日々が続きました。
そんな日々の中で、先輩フリーランスから頂いたアドバイス。
このアドバイスのおかげで単価交渉への考え方が180°変わり、単価UPを成功させることができました!
皆さんにもこのアドバイスをお伝えしたい!と思い、今回の記事では
・単価UPを成功させた交渉の進め方
・印象良く単価を上げるコツ
・意外と知られていない「ChatGPTを単価交渉に使用する方法」
こちらの内容をお伝えいたします💡
「単価を上げたいのに言いづらい…」という方が一歩踏み出し、心地よく単価UP交渉を進められると嬉しいです✨
・言い出しにくい単価交渉を印象良く成功させる5ステップ
・自分の価値を見える化して、自信を持って交渉に臨む方法
・ChatGPTを使って伝え方やタイミングを整えるコツ
・クライアントにも納得されやすい提案型の伝え方(テンプレ付き)
【なぜ難しいのか】フリーランスの単価交渉

それに一度失敗しているから、踏み出しにくい…
このように悩まれている方も多いのではないでしょうか?
実際、フリーランスの単価交渉は多くの方が「難しい」「うまくいかない」と感じています。
私も何度も感じました…業務量はどんどん増えるのに、単価はそのまま。単価UPの交渉を打診してみたものの、かわされてしまう…
「なんでこんなに単価交渉は難しいのだろう…」そう感じる方も多いのではないでしょうか。
ここでは「単価交渉が難しい理由」について、下記の3つをお伝えいたします。
①クライアントとの関係性を壊したくない
②自分の価値やスキルに自信がない
③単価の相場が分からないので強く言えない
①クライアントとの関係性を壊したくない
単価交渉が難しく感じる理由は、「クライアントとの関係性を壊したくない」というのが大きいかと思います。
「単価を上げてください」と伝えることで、
・クライアントが「なんで突然言い出すんだ」と訝しがる
・クライアントから「この単価でやってもらえないのなら、契約を切る」と言われてしまう
このような状況になるのでは?と不安を感じることも多いですよね。
こういった不安が、単価交渉を難しく感じさせてしまう要因の一つです。
②自分の価値に自信がない
女性フリーランスにありがちな理由が「自分の価値や実績に自信がない」。
これまで多くの実績を残しクライアントに貢献してきても、「私はまだスキルが足りない」と感じてしまう方が多い印象です。
(私もよく感じていました…未だに思うことも。)
自己肯定感の低さや、実績・スキルの見える化が足りていないことで、自分の価値に自信を持てていないのではないかと考えられます。
③単価の相場が分からないので強く言えない
意外と見落としがちなのが「一般的な相場価格を把握する」ということ。
「自分のスキルや実績だと、一般的な相場はどれくらいだろう」ということを知っておかないと、ずっと同じ単価(低単価)で業務を引き受けることになってしまいます。
また、意外とクライアント側が相場を把握しておらず、「最初に提示した単価で業務を進めて問題ないだろう」と思っている可能性も。
なので、ここで私たちが相場を把握しクライアントに伝えることで、印象良く単価交渉を進めることができるのです。
この後の章で、「一般的な単価表(職種別)」もご紹介いたしますので、ぜひ交渉の際の参考にしてみてくださいね。
【成功率UP】印象良く単価交渉を行う5ステップ
ここでは私が先輩フリーランスのご助言をもとに実践し、単価UPに成功した方法をお伝えいたします
5つのステップごとに順番にご紹介いたします💡
STEP1:自分のスキル・価値を見える化する
STEP2:ChatGPTを活用して単価交渉の準備を行う
STEP3:交渉する「ベストなタイミング」を見極める
STEP4:印象の良い伝え方を準備し話を切り出す
STEP5:相手にとってのメリットを重視し交渉する
STEP1:自分のスキル・価値を見える化する
まずは「自分の今の価値や実績、スキル」を見える化してみましょう!
オススメは、以下の内容を一度ノートなどに書き出し、その後提案用にまとめる方法💡
・これまでの実績
→例:クライアントの雑務を雑務を25%削減した、Instagramからの成約率が10%UPしたなど
・現在行っている作業内容
・時給に換算したらどの程度作業しているか
→作業量を見える化することが目的。
・納品ペース
・自分のスキル
その後、書き出した内容をもとに一般的な相場を調べ、業界や職種別の単価と照らし合わせてみます。
これにより、「なぜこの金額を希望するのか」の根拠を示すことが可能に◎
以下に、職種別の一般的な単価表を示します。
ご自身の実績やスキルを照らし合わせる際に活用してみてくださいね。

私もこの相場表をもとにクライアントとの話し合いに臨んだところ、「今まで相場より低い値段でお願いしていたんだね…」と、単価UPを成功させることができました✨
まずはこの相場表とご自身の経験値を照らし合わせてみてくださいね。
相場を把握しないことで起こりがちなこと
・感覚だけで「このくらいの単価が欲しいです」と伝えてしまう
→クライアントに「なぜこの価格にしたいのか」根拠が伝わらず、「高い単価を望む人」というあまり良くない印象を持たれてしまうことに。
STEP2:ChatGPTを活用して単価交渉の準備を行う
「どうクライアントに単価UPの意思を伝えたらいいか分からない」
「角が立たない言い回しが思い浮かばない…」
そのような時にオススメのツールが「ChatGPT」です💡
ここでいう「準備」とは、「単価交渉の際に使用する提案文の作成」と「単価交渉のタイミングを考える」こと。
「単価交渉のタイミング」については次の項目でご紹介しますので、ここでは「提案文の作成にChatGPTを使用してみる件」についてお伝えします。
ChatGPTを提案文の作成に使うメリットとしては、以下3つが挙げられます。
①丁寧な言い回しの文章が作れる
→クライアントに失礼なく、好印象を与える交渉文を作ってくれます💡
②第三者視点を入れることができる
→ChatGPTが冷静に言葉を選んでくれるので、一人で考えるよりもフラットな文章を作ることができる
③交渉時、言葉に詰まらない
→ChatGPTとやり取りしていくうちに頭の中が整理されていくので、交渉時にスムーズに話をすることができる
「ChatGPTをそんなに使ったことがない…」という方はまず、「単価交渉をしたいのだけど、どんなふうに伝えたらいい?」と聞いてみましょう✨
すると以下のようにChatGPTが教えてくれます!

テンプレまで示してくれました👇


また、以下のように「クライアントに合わせた調整もできるので、詳しく教えて!」というような提案も。
ChatGPTが出してくれた質問に答えていくことで、オリジナリティも損なわない交渉文が完成していきます。

もし「ChatGPTを単価交渉の準備に使うのはちょっと…」と抵抗がある方は、使わなくても全く問題ありません!
もちろん自分で提案文を作れるのなら、そちらのほうが自分らしさを出せるので良いと思います◎
ただ個人的には、ChatGPTを使うことで単価UPの成功率を上げる伝え方を提案してもらえるので使ってみるのも良いかなと思っております。
実際私もChatGPTを使用して単価交渉のタイミングや提案文を考案した結果、「時給単価500円のUP」に成功しました✨
もし抵抗がない方はぜひ使用してみてくださいね!
STEP3:交渉する「ベストなタイミング」を見極める
単価交渉は「タイミングが命!」と言っても過言ではないほどタイミングが大事💡
いくら事前にクライアントの心に響く提案文を準備できても、このタイミングがクライアント側と合わなければ「う〜ん…上げたいんだけど、時期が悪いね…」と引き延ばされることに。(筆者、経験済みです…)
一般的に「単価交渉が成功しやすい」と言われるタイミングは、
・新規業務の依頼があった時
・自分の実績を評価された時
・これまでよりもポジションが上の業務を任された時
・契約更新前
これらが良いとされています◎
個人的にオススメなのは「ChatGPTに聞いてみる」ことです。
「…またChatGPT?」と思った方もいらっしゃいますよね笑
しかし、上記のタイミングに加え、これまでの経験年数やクライアントとの関係性、クライアントの状況(事業が好調かそうではないかなど)を合わせてChatGPTに投げることで、「今は良いタイミング!」「ちょっと待ったほうがいいかも…」など、アドバイスをくれるのです。
上記のタイミングが、必ずしもご自身とクライアントにとって良くないことも。
それをChatGPTであれば客観的に把握してくれるので、進むべきか泊まるべきか悩んだら一度試してみてくださいね。
「タイミングは良かったけど、忙しそうで言い出せない…」と踏み出せない
→次にタイミングの良い時期が来るのは数ヶ月後、ということも。
まずは連絡ツールなどで「今後の単価の件でご相談があるので、ご都合の良い日時をお伺いできますか?」と確認してみると◎
STEP4:印象の良い伝え方を準備し話を切り出す
「単価交渉を進めるにしても、印象を悪くせずに進めたい…!」
と思われる方も多いのではないでしょうか?
実は、印象を悪くしない単価UPの伝え方や進め方にはコツがあります。
印象を悪くしない単価UPの伝え方&進め方
①単価交渉は「提案」と考えて進める
→「提案」であれば自分の案が受け入れられない場合でも、クライアントと落とし所を探っていくことができます◎
②「今後も長く良い関係を続けたいからこその単価UPのご提案」ということを伝える
③いきなり単価交渉を行わず、段階を踏んで行う
👆どのように段階を踏めば良いか(単価交渉の進め方)については下記のとおりです。
①タイミングの見極め後、連絡ツールにて「今後の単価についてご相談がありますので、MTGの日程調整をさせていただいてもよろしいでしょうか」と切り出す👇
<例>
〇〇様
いつもありがとうございます、△△です。
継続してお仕事させていただく中で、今後の単価について一度ご相談させていただければと思い、
お打ち合わせの機会をいただけますと幸いです。
ご都合のよい日時があれば、ぜひ教えてくださいませ。
よろしくお願いいたします!
②MTGで単価UPの相談を行う👇
<例>
今日は、今後の稼働に関して1点、ご相談させていただきたくお時間をいただきました。
お仕事をご一緒させていただく中で、業務内容や作業時間が当初より増えている点や、
品質やスピードの面でも少しずつ改善を重ねてきたつもりでして…
最近では〇〇(成果例:改善提案・数値的な実績・信頼のある対応など)もお役に立てたのではと感じております。
その上で大変恐縮ではありますが、今後も安定して高いクオリティで対応させていただくためにも、
現在の報酬を【○○円 → ○○円】にご調整いただくことは可能でしょうか?
もちろん難しいようであれば、内容や業務量の調整などもご相談できればと思っています。
私としては、引き続き長くお力になれたらと考えております。
ご検討いただけますと幸いです。
ご判断に関わらず、今後も誠意をもって取り組ませていただきますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
私はこれらの内容をもとに、何度も「ひとりロープレ」を行ったりChatGPTとの相談を重ねてMTGに挑みました。
結果、タイミングも良く単価UPに成功✨
ぜひ皆様も段階的に準備を行い、良い印象のまま単価UPに繋げてくださいね!
「私はこんなに頑張っているのに…」と感情を全面に押し出すこと
→クライアントは圧を感じてしまい、冷静に話を聞けなくなってしまいます。
実績と単価表を用意し、「なぜこの単価なのか」根拠を持って示すと「頑張っている感」も出ず、クライアントもOKを出しやすくなります◎
STEP5:相手にとってのメリットを重視し交渉する
単価交渉が自分都合にならず、「クライアントにとってもメリットがある」ということを示していくことも重要💡
これを行うことで、クライアントが「あなたの単価を上げると、自分の売上げUPや集客につながる」ということを把握でき、単価UPに繋がりやすくなります。
例えば、以下のような伝え方がオススメです。
結果として、業務を継続的にお願いできる体制が整うので、クライアント様側で都度人を探す手間や引き継ぎの負担も軽減できるかと思います。
結果的に“ただの実行役”ではなく、“売上に貢献する提案パートナー”として関われたら嬉しいです。
タスク実行だけでなく、チームとして一緒に成果を目指せたらと考えています。
特に、クライアントの将来や負担軽減に言及するのがポイント💡
自分のため、というよりも「クライアントのために単価交渉を行う」という視点で進めてみてくださいね。
よくある「フリーランスの単価交渉」の疑問
ここでは多くの方が疑問に感じる点について、Q&A形式でお伝えいたします。
単価の上げ幅について
一般的には「時給で+300〜500円程度」「文字単価で+0.5〜1円」などが妥当です。
急に大きく上げると相手も構えてしまうため、段階的に少しずつ調整する方法が効果的💡
契約を切られてしまう可能性
伝え方とタイミングを工夫すれば、その心配はほぼありません。
むしろ「長く働きたいからこその相談です」と伝えることで、信頼関係が深まるきっかけにも◎
業務の削減について
同時に提案してOKです。ただし伝え方に工夫が必要。
まず「新しい業務(高単価)を引き受ける意志」を見せたうえで、「稼働調整の相談をしたい」と**“提案型”で伝えるのがポイント**です。
💬 例:「SNS運用をしっかり対応したいため、事務業務を一部調整できたらと考えております」
クライアントとの距離感について
近しい関係の相手ほど、「相談ベース」で柔らかく伝えるのがベストです。
💬 例:「ちょっとざっくばらんにご相談したくて…」
→ 一旦オフレコ風に切り出すことで、心理的ハードルを下げられます。
自分の実績に自信がない
もちろんOKです!実績が少なくても、“何をやって、どう貢献したか”を整理して伝えれば立派な交渉材料になります。
たとえば:
・◯件納品/納期遵守率100%
・チャット返信の平均レスポンス3時間以内 など
「見えない努力」も、数値化することで武器になります◎
まとめ|「言い出しにくい」を卒業して自分の価値に自信を持とう
ここまでお読みいただきありがとうございます。
フリーランスが成功率を上げる「単価交渉のコツ」についてお伝えいたしました。
私が実際に行なって感じたことは、「単価交渉は自分の価値や実績を振り返る良い機会になった」ということ。
業務に追われ忙しい日々を送っていると、なかなかご自身の実績や経験値を見直す機会が取れない方が多いかと思います。
(私もそうでした…)
しかし実際に単価交渉を行うとなると、あらかじめ自分のスキルや実績をリストアップしますよね。
そうすると、「あれ、私意外とクライアントの売り上げに貢献している!」「数ヶ月前よりもスキルが上がっている!」と実感することに◎
自分の実績を見える化すると自信が持てますし、何より「クライアントに単価交渉を言い出しにくい」といった躊躇を減らすことができます。
「自分の価値や実績を振り返る」良い機会ととらえ、単価UPにチャレンジしてくださいね。
自信がなくなったら、また何度でもこの記事を見返していただきたいなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。