発達障がい児の子育て

療育は絶対じゃない!発達障がい児ママが知っておきたい向き合い方と考え方

こんにちは!
発達障がい児の長男を育てる二児のママ・さとちえです🌷

今回は「療育との向き合い方や考え方について」お伝えします。

みなさんの中で、

「療育は通ったほうがいいの?」
「あんまり気が進まないな…」
「療育に通うメリットが分からないから、一歩を踏み出せない」

と悩まれている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

私も同じ悩みを抱えていました。

そもそも療育施設がどんなところで、何をおこなっているのかも分からず、「本当に必要なのかな?」と感じていました。

しかし現在、長男は療育に通っています。

そして通い始めてから1年、長男は大きく成長しました。

☑︎ひどかった癇癪も頻度が減少。
☑︎自分で気持ちをコントロールできる場面が増えた
☑︎全部ママにやってもらっていた身の回りのこと(着替え、食事の準備など)も、自ら行うようになった

当初は通わせることに戸惑いや不安も大きかったですが、今では長男の成長を感じ「通わせてよかった!」と心から思っております。

ただ一方では、「必ずしも療育に通うことがすべてではない」とも感じでおります。

今回の記事では、

☑︎療育とはどのようなことを行なっているのか
☑︎私が通わせてよかったと思うポイントについて
☑︎必ずしも療育に通うことがすべてではないと思う理由
☑︎療育に対しての向き合い方&考え方

この辺りについて、私の経験をもとにお伝えさせていただきます。

「通わせるかどうか悩んでいる…」という方の参考になり、一歩踏み出す背中を押せますと幸いです🌷

私も迷った!「通わせなくてもいいかも?」と思ったワケ

現在では「通わせてよかった!」と思っていますが、診断が下りた当初は悩んでいました。

過去のさとちえ
過去のさとちえ
通わなくても保育園と家で十分じゃない?

このように考えていました。

実際世間には「おうち療育」を題材にしたコンテンツも多くあり、わざわざ療育施設に通わなくても特性にアプローチした方法は簡単に取り入れられます。

私もこれらの本やYouTubeを参考に、数ヶ月は家で行える特性への支援を行なっていました。

今まで知らなかった癇癪へのアプローチ方法も多く学べ、長男の様子にも変化が見られるように◎

「療育に通わなくても、このままでいいんじゃない?」

そういう思いも芽生えていました。

さらに、「療育に通っているところを、保育園のママに知られたくない」という思いもありました。

だからこそ、おうち療育で成果が出たことは私にとって大きな安心材料になったのです。

療育体験で気づいた長男の変化「通わせてみようかな」

ただ一方で、指先トレーニングや基本的生活習慣(着替え、自分の準備、歯磨きなど)といったことは長男が「やりたくない!」と拒否していたので、なかなか家では進めることができませんでした。

保育園でも「なかなかやりたがらず、癇癪につながっています」という報告を受けていたので、

「やっぱり療育に通って、対応をお願いしたほうがいいのかな」

と悩み始めていました。

そして、「家で取り入れられることがあるかもしれないし、一度見学してみようかな」という気持ちでとりあえず見学と体験を行うことに。

そこで私は療育体験をする長男の姿を見て驚きます。

なんと、家ではまったくやろうとしなかった「ハサミトレーニング」や「ボタン練習」を先生と一緒に、しかも楽しそうに行なっているのです。

癇癪を起こさず、一生懸命。

「どんな神技を使ったんだ?!」

と思い、体験終了後に先生に確認すると、

「長男くんのように、苦手なことを家で全くやらない子は多いです」
「それは、本人にとって家は安らぎの場所であり、何かを学ぶ場所ではない、と感じているからだと思います」

この言葉が私にガツンと響きました。

本人にとって”家は安らぎの場所”であり、”学ぶ場所”ではない

ということは、家で無理やり苦手なことはさせず、1日の疲れを癒す場所にしてあげることが長男には必要なのではないか?

そう思い始めていました。

そして何よりも、長男が苦手なことに一生懸命取り組む姿を見て、「この子の将来のためにも、療育に通って苦手と向き合う方がいい」と感じたのです。

しかし一方で、

「療育に通えば、家で苦戦していた基本的生活習慣も身につけられるかもしれない。でも…」
「やっぱり他の保護者の目が気になる…」

といつまでも気にしていた私は、保育園の先生に相談します。

その際に先生がおっしゃっていた、

☑︎保育園でも療育に通っている子は多いから、むしろ会話が弾むと思う
☑︎このまま通わずにいるリスクもある。私は園長として保育園のうちから通わなかった子で、小学校に馴染めず不登校になってしまった子を何人か見てきている

この話に大いに背中を押されました。

私の中で「長男が不登校になるのでは?」という心配が兼ねてからあったからです。

先生の話を聞き、

「療育に通うことで長男が苦手なことを学ぶことができ、不登校のリスクを減らせるかもしれない」

そう思い始めた私は、長男を療育に通わせる決断をしました。

療育に通ってよかったこと&長男の成長

療育に通うまで何ヶ月も悩みましたが、結果的に私は「通ってよかった!」と感じています。

理由は、長男のできることが増え、成長を感じられるようになったから。

療育に通う前は、

・次の行動に移るのに時間がかかる&10回以上言わないと動けない
(例:夕ご飯→お風呂に入るなど、行動の切り替えがなかなかできない)
・癇癪が一度起こると、何時間も泣き叫んでいる
・基本的生活習慣が身に付かず、一人で行うことができない
(例:着替え、食事の準備、歯磨き、帰宅後の手洗い、保育園で使用した着替えを洗濯機に入れる、など)

このような状態でした。

「おうち療育」を取り入れていた時期に「行動の切り替え」や「基本的生活習慣」の一部は行うことができるようになったものの、継続せず。

「できない」というよりは「自分からやらない」という状態が続いていました。

しかし療育に通い、先生方や他の子たちと一緒に学習していく中で、

☑︎ひどかった癇癪の頻度が減った
☑︎自分で気持ちを切り替えられる場面が増えた
☑︎以前は全部ママ任せだった身の回りのこと(着替えや食事の準備など)も、自分からやるようになった

これらのことがだんだんとできるように!

もちろんすぐにできるようになった、というわけではなかったので、通い始めてからもしばらくは「本当に効果があるのだろうか」「本人の成長は見込めるのだろうか」と不安を感じていました。

それでも毎日帰宅するたびに、

「ママ!みて!これ〇〇がかいたの!」
「ママ!きょうイヤだったけど、ハサミできって、つくってきた!」

と、学習プリントや制作物を見せてくれる長男の姿が可愛くて、愛おしくて、少し大きく見えるような気もして、ほっとしていました。

そしてある日、長男の成長をより強く感じる出来事が起こります。

長男と次男が遊んでいた時、次男が長男が使っていたおもちゃを横取りします。

見ていた私は(やばい!癇癪が起こる!)と、咄嗟に次男を安全なところに移動させ、長男を抱きしめようとしました。

ところが長男から出た言葉は、

「だいじょうぶ。まあいっか!」

驚きました。

本当に長男が言ったのかと何度も見てしまい、「なに?ママ」と言われてしまう私。

何事もなかったかのように別なおもちゃで遊ぶ長男を見て、しばらく呆気に取られていました。

いつの間にか「気持ちを切り替える」ということを覚えていたんだ…

あれだけ悩んでいた癇癪に一筋の光が見えた瞬間でした。

「あぁ、間違いなく療育のおかげだ」

そうはっきりと確信しました。

そして同時に、

「そういえば、自分から着替えるようになっていたな」
「帰宅後に自分から手洗いうがいをするようになったな」

など、療育に通うになってからできるようになったことに気づき始めました。

療育に通っていなければ、長男のこの成長は感じられなかった

そう思うようになってからは、療育に通うことに関しての不安は軽減されたように思います。

現在では、不安もすっかり消え安心して通わせることができていると同時に、長男も楽しみながら通い日々成長を続けております◎

最後に:通うも通わないも、どちらも正解!

ここまでお読みいただきありがとうございます。

「結局療育は通ったほうがいいってこと…?」と、ここまで読まれて感じた方も多いのではないでしょうか?

正直私は「通うも通わないも、どちらも正解!」だと思っております。

長男の場合は施設との相性やプログラム内容もマッチし成長を続けておりますが、お子さんの特性や性格によっては負担となり、むしろマイナスになることもあると感じるからです。

もし少しでも「療育が気になるな…」と感じる方は、ぜひ気軽に見学に行ってみることをオススメします!

その際、施設によって支援内容が大きく異なるため、できれば2、3施設ほど見学に行くのがオススメ◎

実際に見学と体験を行うことで、お子さんに療育は合うのか合わないのかを見極められるかと思います。

また、「療育に通い始めるタイミングに遅すぎるということはない」とも感じております。
「通わせたい!と思った時」がベストなタイミングではないでしょうか?

見学した時点で「ちょっと今は必要ないかな」と思えば通う必要はないし、逆に「もう小学校に上がっているけど、やっぱり通わせたい」と思ったら、そこから通わせても決して遅いとは思いません。

療育の目的は「通わせること」ではなく、「お子さんがより生きやすくなるためのサポートをする」こと◎

だからこそ、ママが「必要だ」と思ったときがきっとその子にとってのベストなタイミングなのだと思います。

「うちも療育、ちょっと考えてみようかな…?」

そう思うきっかけになれたらとても嬉しいです🌷

最後までお読みいただきありがとうございました!