「最近子どもが小学校を休みがち…このままだと不登校になるかも」
「来年小学生の我が子、すでに保育園に行く時に行きしぶりがある…小学校に通えるの?」
実は今、同じような悩みを抱えているママが急増しています。
「学校に行きたくない」と言い出したものの、尋ねても理由を言わない…
保育園に行こうとすれば癇癪で大暴れ…
このような毎日を過ごしていると、「小学校、不登校にならない?」と不安になってしまいますよね。
そして、
「これって不登校の始まりなのかな?」
「不登校につながるきっかけや”サイン”はあるの?」
と、よくある「不登校の初期の兆候」があるのか気になる方もいらっしゃるかと思います。
今回は、
・見落としがちな「不登校のサイン」と不登校を引き起こすきっかけ
・行きしぶりを減らし安心して通うためにできること
こちらの内容をお伝えいたします。
「小学校や保育園を行き渋っていて今後が心配。不登校は防ぎたい」と感じるママさん、安心してくださいね。
「不登校のサイン」や原因、対策を知ることで、早めに「不登校の芽」を積むことができます。
欠席や行きしぶりが続いている子でも、少しずつ安心して通える自信を取り戻すことができます!
今回の記事を参考に、一緒に少しずつ行きしぶりを減らす対策を行なっていきましょう✨
「行き渋り」は不登校のサインかもしれない

よくある行き渋りなら様子見でもいいのかな…
お子さんが「学校に行きたくない」と言い出しても、正直「今はまだ様子見でいいのか、何らかのSOSなのか」かなり迷いますよね。
特に小学校に入ってまだ間もない1年生や、来年入学を控えた年長さんであれば、「今日は大人しく保育園や小学校に行った」という日もあれば、クズったり癇癪を起こして休む日もあるなど、日々のムラがありがち。
しかし「そのちょっとした違和感」、例えば、
・なんとなく元気がない
・ランドセルに触ろうとしない
・理由を言わずに泣き出す
このような状況が、実は不登校の入口だったというケースも少なくないのです。
ここでは、「行き渋りと不登校の違い」や「様子見が落とし穴になりかねない理由」についてお伝えいたします。
登校しぶりと不登校の違い
登校しぶり(行き渋り)と不登校の違いは下記です。
状態 | 行きしぶり | 不登校 |
欠席が続いている期間 | 数日〜1週間前後で落ち着くことが多い | 断続的・長期的に続く(1ヶ月以上) |
本人の登校への意思 | 登校する意思はあるが気分が乗らない | 学校に行く意思そのものが低下 |
原因 | 疲労・眠気・友人関係のストレス | 環境・不安・感覚過敏・母子分離不安など |
回復状況 | 声かけや環境調整で改善することも | 周囲の働きかけでは動けないことも多い |
ただ、「行きしぶり」と「不登校」の明確な線引きは非常に難しいのが現実。
「昨日まで行けていたのに、今日から急に行けなくなった」というケースもあるため、たとえ「行き渋りかな?」と思える状況であっても「様子見しすぎない視点」が重要です。
不登校の定義と落とし穴
一般的に不登校の定義は「病気や経済的理由を除き、年間30日以上欠席している状態」とされています。(文科省定義)
しかし、ここに大きな落とし穴が。
・たとえ30日未満であっても、すでに学校への心理的ハードルが上がっている状態なら、何かしらの支援が必要な段階
・「30日未満=大丈夫」とみなされてしまうことで早期対応が遅れ、長期化のリスクが高まるケースも。
つまり、「欠席の期間が30日かどうか」ではなく、「小学校への行けなさが続いている状態かどうか」がポイント。
この段階で不登校予防へと舵を切ることで、不登校に進まずに済む場合も多くあるのです。
数日休んだだけでも不登校になるのか
結論から言うと、数日休んだだけで即「不登校」というわけではありません。
ただ、お子さんにとって「連続して休んだ」という経験が、小学校への行きにくさを強めてしまうケースは非常に多いです。
特に、
・GW明けや夏休み明けなどの長期休暇
・行事や運動会の後など、心身ともに疲労を感じている時
・月曜日、連休明け、悪天候など気分の上下が激しい時
このような場合は行きしぶりが増え、不登校に繋がりやすい状況と言われています。
「休んだら元気になってまた小学校に行けるかな」と思っていたら逆に「休みが続いたことで登校へのハードルが上がった」という声も。
我々大人であっても、連休明けの出社やお子さんの体調不良で休みが続いたあとの出社は気が重いですよね…
連休明けともなれば皆同じ状況なのでそんなに負担感はなくとも、お子さんの体調不良で会社を休む期間が続くと、休み明けの出社時に「行きたくないな…気が重いな…」と感じる方も多いのではないでしょうか。
(私はしょっちゅう感じていました…)
だからこそ、数日休んだ時点で「学校に戻れる環境づくり」が必要なのです。
「不登校は中学生から」という誤解
「不登校って、中学生や高校生の思春期の話でしょ?」
と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実は近年状況がかなり変化してきているのです。
文部科学省のデータでは、
・小学生の不登校数はここ10年で約2.5倍に増加
・特に小1〜小3の低学年の増加幅が大きい
こういった状況が浮き彫りに。
不登校の主な理由としては、
・集団行動への違和感、なかなか馴染めない
・母子分離不安や敏感な性格
・「勉強や体育などについていけない自分」を受け止められない苦しさ
こういったものが挙げられております。
もはや不登校は「中学生や高校生の問題」ではない、ということがデータからも分かりますね。
次章で「不登校の芽となるサイン」についてご紹介
これまで述べたように、「不登校かどうか」は単に日数で判断するのではなく、子どもが動静関係なく発しているサインに気づけるかどうかがとても重要です。
では実際、「不登校の芽となるサイン」にはどんな行動や態度があるのでしょうか?
次章で詳しくご紹介いたします。
見逃しがちな「不登校の初期サイン」一覧
「これって不登校の始まりなのかな…?」
そう不安を感じても、「何が不登校の兆候なのか、何を不登校のサインとして捉えたらいいのか」分からないことが多いですよね。
特に小学校低学年のお子さんや年長児となると、「子ども特有のグズリ」と「何かしらのSOS」とは区別が難しく、境界線も曖昧なもの。
なかなか判断に迷うことが多いですよね。
実は、不登校になったご家庭の多くが「思い返せば、最初はちょっとした違和感から始まった」「今思えば、それが”不登校のサイン”だったのかもしれない」と話しているのです。
そこでここでは「不登校に繋がりやすい初期サイン」についてご紹介いたします。
毎日仕事や子育てなどでお忙しく、なかなかじっくりお子さんに関わる時間を作ることは難しい状況ですよね…
しかし、この「初期サイン」に気づき早期に「不登校の芽」を積むことで、不登校になる可能性を減らすことができます。
なので、大変かと思いますが一度しっかりと時間を取り、お子さんに向き合ってみてくださいね。
不登校の”初期サイン”
カテゴリ | 具体的な”初期サイン” |
行動面 | ・朝の支度を渋る ・朝だけ調子が悪そう(学校を休むと元気になる) ・ランドセルの準備をしたがらない ・休日は元気なのに平日はぐったり |
言動・感情面 | ・「行きたくない」とつぶやく ・すぐ泣く・怒る(癇癪を起こす) ・学校の話を避ける |
家庭内の変化 | ・食欲低下 ・夜寝つきが悪い ・ゲームや動画に依存的になる |
対人関係 | ・友達の話をしなくなる ・先生やクラスへの不満が急に増える |
発達特性を持つ子に多いサイン | ・行事や音に過敏 ・教室内で隅にいる ・保育園でも集団活動を避けがち |
特に「朝だけ調子が悪そう」など「平日限定の不調」は、不登校予備軍に多い特徴。
フルタイムなどお忙しいママは、まず「平日と休日とでお子さんがどう違うか」に着目してみるのも良いかもしれません。
また、先ほどの「初期サイン」にいくつか当てはまったからといって必ずしも不登校になるとは限りません。
しかし、不登校になった子の多くはこの「初期サイン」を示していたことは事実。
「こんなにも当てはまる項目が多かったなんて…」と落ち込む方もいらっしゃるかと思いますが、大丈夫です。
その「お子さんの変化に気づこうとする」気持ちを持ち、この記事にたどり着いたことこそが「不登校の芽」を積む上でとても重要。
お子さんを思う気持ちはお子さんにも伝わり、お子さんの中に安心感が芽生えます。
その「安心感」があるからこそ、お子さんは「次の一歩」を踏み出すことができるのです。
なので、「早い段階で気づけたことで早急に対応策が取れる!」と前向きに考えてみてくださいね。
実際、早期に不登校の芽を積んだ子は、その後安心して学校に通えるようになったり、他の学校へ進学したりなど「次の一歩」を踏み出すことができています。
ぜひ次章で紹介する対策を通して、お子さんが安心して「次の一歩」を踏み出せるようサポートしていきましょう✨
原因が分からないママへ|タイプ別チェック&対応策
「うちの子、何が嫌で学校を休みたがっているのか分からない…」
そう感じ、モヤモヤしながら日々を過ごしているママも多いのではないでしょうか。
特に小学校低学年や年長さんの時期は、子ども自身が理由を上手く言葉にできないことも多く、「不登校の原因が不明」に見えるケースも往々にしてあります。
そして「不登校の原因が一つではない」というのも、大きな特徴の一つ。
行きしぶりや不登校のきっかけは、複数の要素(原因)が絡んでいることがほとんどなのです。
ここからはパターン別に「行きしぶりや不登校の原因と対応策」についてご紹介いたします。
お子さんがどのタイプに当てはまるか、あるいはどのパターンとどのパターンが合わさっているのか、ぜひ確認しながら読み進めてみてくださいね。
①母子分離不安タイプ
②環境の変化に不適応なタイプ
③人間関係が不安なタイプ
④本人も理由が分からないタイプ
①母子分離不安タイプ
保育園や幼稚園では元気に過ごしていたのに、小学校に上がった途端「行きたくない」と言い出すことが多いタイプです。
・登校や登園前に泣きそうになっている、または泣いている
・玄関で動けなくなる、または登校後にぐったりと疲れている
・「ママと一緒がいい」「ママも来て」と強く言う
→不安感が強く、「学校=ひとりになる場所」というイメージで怖さが増幅しているケースです。
・朝の準備をルーティーン化し、固定する
→時計や絵カードなどで見通しを作ってあげるのがおすすめ💡
・「○時になったら出発する」など予め伝えておく&時計などを使い、その時間までをカウントダウンする
・小学校まで一緒に登校→昇降口でバイバイするなど、段階的に登校の練習をする
このように、ちょっとした環境調整や「ママと一緒に登校する」といった対策が効果的なことが多いです💡
提案した時のお子さんの反応などを見ながら、ぜひ取り入れてみてくださいね。
②環境の変化に不適応なタイプ
学校という「集団+音+ルール」の多い場に圧倒されてしまうタイプ。
特に発達に特性のある子や感覚過敏の子に多く見受けられます。
・チャイムやザワザワした教室がつらい
・複数の指示でパニックになりやすい
・席替え、行事、体育などイレギュラー対応で情緒が乱れる
→発達の特性がある子に多く、「普通級の当たり前」に合わせようとして疲れ果ててしまっていることも。
・スケジュールや授業の流れを家で練習し、見通しを立てておく
・苦手な活動の日は「今日は〇〇があるけど、帰ってきたら好きなことをしようね」と予告+楽しみをセットで伝える
・担任の先生に「音や刺激、指示の多さが苦手で…」とやんわり相談してみる
(☝️合理的配慮につながります💡)
このタイプの子は、いわゆる「合理的配慮」や環境に合ったサポートで改善するケースが多数あります。
※合理的配慮とは…特に発達障害や身体・知的障害などをもつ人たちが、周囲と同じように生活したり学んだり働いたりできるように、個別のニーズに応じて、無理のない範囲で環境ややり方を調整すること
「学校の先生に相談しよう」と簡単には言いますが、初めのうちは抵抗がありますよね…
しかし、先生に相談し環境を調整してもらったことで学校に通うことができるようになった、という事例も一定数存在します。
この後の章で「担任の先生への相談の仕方」についてもご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
③人間関係が不安なタイプ
・「〇〇ちゃんとはもう遊ばないって言われた…」と落ち込む
・「先生が怒るからイヤ」と口にする
・給食や掃除、体育などのグループ行動を嫌がる
→いじめがなくても、「友達とちょっと気まずい」「先生の指導が怖い」といった小さな不安が積み重なって行きたくなくなることも多いです。
・毎日夜寝る前に「今日楽しかったこと」を一緒に探す習慣を作る
・感情を言葉にしづらい場合は、絵やシール、ジェスチャー、書ける場合は文字などを使って表現してもらう
・担任の先生へ「最近お友だちとのやりとりが心配で…」と相談してみる
特に低学年の子は人間関係のもつれに慣れておらず、ちょっとしたお友だちとのすれ違いでも強いストレスになることも。
ママやパパが丁寧にお子さんのお話を聞くことで安心でき、だんだんと自分自身の気持ちを話せるようになります。
1日の終わりに少しでも時間をとって、お子さんとの会話を楽しんでみてくださいね。
④本人も理由が分からないタイプ
・朝になると腹痛や頭痛、吐き気を訴える(休日は元気)
・登校直前になるとトイレに篭る、泣き出す
・理由を聞いても「分からない」としか言わない
→これらは心のストレスが体に出ている「心身症」のような反応で、本人も苦しさの理由が分からず混乱していることがあります。
・無理に理由を聞かず「体調不良を教えてくれてありがとう」「少し休んでから学校に行ってみる?」と伝える
・生活リズム(特に睡眠)を見直す。また、朝の支度時間に余裕を持たせてみる
・家庭での安心感を高めるために、子どもがリラックスできる環境を整える
なかなかお子さん自身も自分の思いを言葉で表すことができず、ママも不安と焦りでヤキモキしてしまうかもしれません。
「落ち着いてゆっくり話を聞く」ということができればいいのかと思いますが、現実はそう簡単にはいきませんよね…
お子さんと同じく、まずはママ自身も「リラックスできる環境に身を置く」ことが大切です。
ママの気持ちが安定すると、自然とお子さんのお話しを落ち着いて聞くことができます◎
ママ自身の精神的ケアも行ってみてくださいね🌷
学校に相談したいママへ|相談の初手マニュアル
「学校の先生に相談したいけど、迷惑かな…」
「忙しそうで相談しづらいな…」
このように悩んでいて動けないママも多いのではないでしょうか?
学校の先生への相談、ハードルが高い感じがしますよね。
しかし、まだ不登校ではない「今の段階」で相談することで、早期に不登校の芽を摘むことができるのです。
そうは言っても「相談への初めの一歩」がなかなか気が重いですよね。
この章では、先生への相談のハードルを下げる「相談のポイント」についてお伝えいたします。
休み始めて何日目から相談する?
結論、1日でも明らかな行き渋りが見られたら相談してOKです。
・毎朝泣いて支度ができない
・行こうとするとお腹が痛くなる
・理由を言わずに「行きたくない」を繰り返す
このような状態が続き「なんか様子がおかしいな。心配だな」と感じたら、何日目であっても相談してみてください。
場合によっては担任の先生から「もう少し様子を見ましょう」と言われることがあるかもしれません。
そういった場合でも、こまめに状況を共有したり養護教諭に情報共有してみるなど少しずつ行動してみてくださいね。
「行き渋りの問題を解決する」というよりは、「現状の様子を伝える」というスタンスでOK!
担任の先生に伝える「連絡帳の書き方」&電話での伝え方
ここでは「担任の先生に我が子の状態をどのように伝えるか」について、例文をもとにご紹介いたします。
📕連絡帳の書き方
最近、朝の支度がうまくいかず、本人も「学校に行きたくない」とつぶやくことが何度かありました。
大きなトラブルがあった様子ではないのですが、少し気になっております。
お忙しいところ恐れ入りますが、学校での様子など気づいたことがありましたら教えていただけると助かります。
☝️我が子の状況を詳しく書きたくなるところではありますが、あえてさらっと書くことでお忙しい先生からの返事をいただきやすくなります💡
☎️電話での言い方
「学校では特に変わった様子など、何か気になることはありますか?」
☝️「相談です」と言うと空気が重くなってしまうので、「ちょっと気になることがあって…」くらいがちょうど良いです◎
ぜひ参考にしてみてくださいね!
「担任の先生が頼りない…」そんな時の相談先
「担任の先生と相性が合わない、対応に不安がある…」
そのような時は、下記に示す他の相談先を検討してみてください。
相談先 | どんなときに相談する? | ポイント |
スクールカウンセラー | 心理的な不安、登校渋り、家庭で困りごとが発生したとき | 月1〜週1で来校(常駐ではない)/予約制で相談することが多い |
学年主任 | 担任と連携しにくいとき | 教育経験が豊富で、柔軟な対応をしてくれることが多い |
養護教諭(保健室の先生) | 発達に特性がある子、集団に馴染めない子、身体症状がある子、不安が強い子 | 子どもと直接関わる「安心の場」を提供。教室に入れない子が保健室で課題に取り組むことも。 |
市区町村の教育相談窓口 | 学校以外の選択肢や支援を検討したいとき | 発達・進路・不登校など幅広く対応/療育やサポート情報も豊富 |
「小学校の先生や他の機関に相談するのはハードルが高いな…」
と感じる方もいらっしゃるかと思います。
お気持ち、痛いほど分かります…
私も長男の発達の件で保育園や市役所に相談する際は何度もためらい、先延ばしにしてきました。
ただ、早めに相談したことで多くの選択肢を視野に入れることができ、来年の春安心して小学校に送り出せる準備ができました。
小学校や保育園、幼稚園の先生にとっても「我が子の様子を早めに伝えておく」ということは、あらゆる選択肢を助言できるのでありがたいお話なはず💡
まずは先ほどご紹介した、「うちの子の最近の様子を共有します」といった「情報共有スタイル」でご相談してみてくださいね。
早い段階で学校と連携するメリット
✅子どもの変化に気づきやすくなる
✅担任が関わり方を調整しやすくなる
✅合理的配慮など、支援を検討する時間が取れる
年長ママ向け|小学校不登校の予防は今からできる
そのように悩んでいる年長ママさんもいらっしゃるのではないでしょうか?
実は年長の段階でのちょっとした違和感や行き渋りが、のちの「不登校のサイン」につながることも。
でも大丈夫です💡
今この段階で不安を感じているママであれば、これから紹介するサインや対策を知ることで、お子さんが安心して通える環境を整えることができます✨
一つずつお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
登園しぶりはただの「甘え」じゃないのかも
「また泣いている…もう年長なのに…」
「休み明けや行事前になると毎回ぐずる…」
そのような姿を見て、「これってただの甘えなの?」と感じてしまうこともありますよね。
実は、小学校で不登校になった子の多くが「年長の頃から登園しぶりがあった」という傾向があるのです。
特に、
・行事や集団活動で情緒が乱れやすい
・クラスで一人でいることが多い
・「お腹痛い」「眠い」「行きたくない」が頻発する
このような様子がある場合、すでに「保育園(幼稚園)という集団に対する違和感」が始まっているかもしれません。
チェックリストで見る「年長時点で気になる兆候」
以下のような項目がいくつか当てはまる場合、今から少しずつ保育園など関係機関への相談やお子さんのサポートをスタートしてみてください。
年長児の「気になるサイン」チェックリスト
☑︎朝の支度でぐする日が週に2回以上ある
☑︎行事前に情緒が乱れる(癇癪、涙を流す、登園拒否)
☑︎園での集団活動を避ける傾向がある
☑︎友達関係が安定しておらず、一人で遊んでいることが多い
☑︎「保育園のことを話したくない」と言うor話したがらない
☑︎帰宅後、どっと疲れて寝てしまうor情緒不安定になる
☑︎感覚に過敏さがある(音、におい、服、温度、照明など)
当てはまる項目が多いと、「発達グレーゾーン」の傾向が強いと言われています。
現在年長クラスの長男(アスペルガー傾向)は、年少の頃から上記の状態が全て見られておりました。
現在もいくつか当てはまる項目があります。
初めのうちは「自分の子が発達障害だなんて…」「ほかの子と違うはずがない、ただ敏感な子というだけで発達障害ではない」と思っておりました。
しかし、そう思えば思うほど保育園の先生には相談しづらくなり、長男がますます保育園に馴染めなくり困り果てる事態に。
年少も半分を過ぎた頃にようやく保育園の先生に相談し、今では楽しんで通えるようになりましたが、「発達障害を受け入れて前に進む」ことの難しさは誰よりも知っております。
なので、発達障害を受け入れなくても大丈夫◎
受け入れなくても前には進めます。
(もしかしたら障害ではないかもしれないし…)
前に進むための方法は次の項目でご紹介いたしますので、ぜひ「これからやってみようかな」と思えるものから試してみてくださいね。
👇私が長男の発達に悩んでいた時のお話です。参考にしていただけると嬉しいです!

不登校を防ぐために「今からできる」対策3選
不登校を防ぐために、年長の今からできる対策は下記です。
①保育園や幼稚園、保健センターに相談する
②小学校の見学を行い、事前に学校側へ子どもの様子を伝える
③子どもにとって家庭を「安心して戻れる場所」にする
一つずつ解説いたします💡
①保育園や幼稚園、保健センターに相談する
「まだ小学校に通っていないのに相談してもいいの?」と迷う方も多いかもしれませんが、まさに年長の今がベストタイミング✨
💡保育園や幼稚園では、日々の様子やお友達との関わり、活動への参加状況などを一番近くで見てくれています。
→先生に「最近、登園する時に嫌がる様子が見られるのですが…」と情報共有するだけでもOK。先生側から園での様子や対応策を教えていただけることも◎
💡保健センターは「発達の診断をしてもらう場」ではなく、「今の発達の段階を客観的に見てもらう場所」です。
→早いうちから相談することで、就学に関する情報を得られたり、お子さんを支援する体制を整えてもらうことも可能◎
「不登校の芽」は発達の特性とセットで始まることも多いため、早めに行動しておくことで就学相談や支援体制の選択肢を増やすことができます。
まずは園の話しやすい先生に話してみる、でも大丈夫ですので、お子さんの様子を共有してみてくださいね。
②小学校の見学を行い、事前に学校へ子どもの様子を伝える
年長時点で「小学校の様子を見ておく」「不安要素を一つでも減らしておく」ことは、親子ともに安心材料になります。
・「知らない場所→知っている場所」になるだけで心理的ハードルがぐんと下がる
→昇降口、トイレ、教室、体育館などを一緒に見るだけでも効果あり💡
・担任予定の先生や学校の雰囲気を感じておくことで、「学校でどんなサポートをしてもらえるか」を事前に確認できる
→「子どもは集団活動が苦手で…」「照明の灯りが苦手で…」など、予めお子さんの特性を伝えることも可能◎
学校側から、支援や合理的配慮の提案が出るケースもある💡
事前に「この子には少し配慮が必要かも」と学校内で共有できているほうが、学校側としても4月を迎える前に対策を検討しやすくなります。
③子どもにとって「家庭=安心できる場所」にしておく
これが1番重要で、これまで紹介した対策の「土台」となるものです。
この「土台」がしっかりしていると、
・学校で疲れても、家に帰ればリラックスできる
・泣いてもママやパパが受け入れてくれる
・自分の気持ちを聞いてもらえる
と子ども自身が感じられるようになり、「明日も保育園や学校、頑張ってみようかな」と思えるようになります。
逆に土台がしっかりしていないと、あらゆる対策を施したところでお子さんは小学校に通いづらくなってしまいます。
とはいえ、「家庭を安心できる場所にする」ことはなかなか難しく、一朝一夕にはできないものですよね…
私も「子どものために、家では怒らないようにする!」と誓ったそばから子どもを叱ってしまいます…
家事に育児に仕事に…毎日ストレスを抱えながら必死で生活を回している上に「家庭を安心できる場所にしよう」なんて、ママの負担が増えるばかりですよね泣
なので、ここはいきなり「家庭を安心できる場所にする」ことを目指さなくて大丈夫です✨
まずは、
・子どもを怒って後悔したら、「さっきは怒ってごめんね」とハグしてみる
・ママ自身が自分の時間を作り、好きなことをする
☝️私は美容室やネイルサロン、洋服を買うなど外見磨きに時間を使うと子どもに優しくなれます笑
こういったことから始めるだけでも、家庭の雰囲気はグッと良くなります✨
そしてお子さん自身も「家にいると落ち着くな」と感じることができ、これだけでも問題行動を少しずつ減らすことが可能に◎
ぜひ、ママ自身がリラックスすることも考えてみてくださいね!
発達障害と不登校の関係
「発達に特性がある子は不登校になりやすいの?」
「普通級でやっていけるか不安…支援級にした方がいいの?」
このように「発達障害と不登校の関係性」が気になるママも多いのではないでしょうか。
実際文科省や厚労省の調査でも、
☑︎不登校の小学生のうち、約4割が発達障害の特性を持っているとされている
☑︎特にASD(自閉症スペクトラム症)やADHD(注意欠陥多動症)などの診断がある子は「学校という集団環境」における適応に苦労やすい
という状況が浮き彫りになっています。
具体的な事例として、
・先生に指示されたことを理解するのに時間がかかる、宿題など優先順位づけが苦手(ADHDタイプ)
・子どもたちのガヤガヤした話し声や、教室の匂いが苦手(感覚過敏タイプ)
・空気を読めず、周りから誤解されやすい(ASDタイプ)
このような子どもたちが普通級で合理的配慮がなく過ごすと、毎日我慢を強いられることとなり、不登校の引き金になることも珍しくありません。
だからといって、「発達障害=不登校になる」「発達障害=支援級」というわけではないのが現状。
・発達に特性があり支援級を選んだけど、逆に合わなくて学校に通えなくなった
・普通級に入ったが、先生方の配慮のおかげで現在までスムーズに通えている
このような事例も多々あります。
だからこそ重要なのは、「普通級か支援級か、どちらが正しい選択なのか」ではなく、「我が子にとって安心できる環境はどちらなのか」という視点で検討していくことです。
なかなかすぐには決められないと思いますので、学校見学や先生への相談を進めながら家屋でじっくり考えてみてくださいね。
👇こちらの記事は「普通級か支援級か」悩んだ時の参考になるかと思います💡
こちらも併せて読んでみてくださいね!

最後に:私も不安です。一緒に「不登校の芽」を摘んでいきましょう
ここまでお読みいただきありがとうございます。
不登校の初期サイン、不登校を防ぐために今からできる対策についてお伝えいたしました。
我が家の長男も来年の4月、小学生になります。
本人は「小学校楽しみ!」と毎日のように言っているのですが、私としては不安しか感じられない…
今では保育園にも慣れ行き渋りもほとんどなく通えていますが、ここまで来るのに2年近く要しました…
そう考えると、小学校に慣れるのにも最低でも1年はかかりそうですよね。
それでも小学校に行くまでにできること、小学校に入学してからやることを今のうちから少しずつ準備中。
「万が一行き渋りや欠席が続いた場合」も想定し、「学校以外の選択肢」も少しずつ頭に入れております。
最終的には「長男が安心できる場所、落ち着ける場所」でのびのびと過ごしてほしいな!と思っております。
今回の記事が、皆さんの不安を少しでも軽くし、お子さんの「また行ってみようかな」と思えるきっかけになることを願ってやみません。
一緒に頑張りましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。