発達障がい児の子育て

【今日からできる】ギフテッド2Eの育て方|才能を爆発させる家庭での関わり方5選

発達障害の特性を持ちながらすごい記憶力や思考力を見せる我が子を見て、

「この子、何か特別な才能を持っているのかもしれない」

そう感じたことのあるママも多いのではないでしょうか?

同時に、

・得意分野ですごい才能を発揮しているが、集団活動やコミュニケーションが苦手
・発達の特性も強く、この子の能力を活かす育て方が分からない
・そもそもギフテッド2Eなのだろうか
・長く能力を伸ばしていくための学校選びはどうしたらいい?

このように悩まれている方も多いかと思います。

私も発達障害の長男を育てる中で、

この子は記憶力と思考力が5歳児とは思えないほどずば抜けているけど、集団行動やコミュニケーションが苦手…
この子の才能を潰さないためには、どんな育て方をしていけばいい?

と何度も繰り返し悩みました。
(現在も「この子の能力をつぶさない学校はどう選ぶ?」と悩み中🌀)

今回の記事では、

・ギフテッド2Eの子の才能をつぶさず伸ばすための育て方を5つに分けて解説
・実際の育児エピソードも交えながら、家庭でできる関わり方を紹介

これらの内容をお伝えしていきます。

「ギフテッド2Eの子の能力を活かす育て方が分からない」と悩むママが育て方を知ることで、今日から実践していくことができますと幸いです。

【比較】ギフテッド2Eとは?長男の特性と合わせて紹介

ここではまず「ギフテッド2Eとは何か?」について、長男の特性と合わせてお伝えいたします。
(※長男はアスペルガー疑いと診断。ギフテッド2Eについては医師より「可能性がある」という指摘のみにとどまっております)

ギフテッド…同じ年齢の子と比較して、著しく高い知的能力を持つ子のこと。
ギフテッド2E…ギフテッドの特徴と発達障害の特性を併せ持つ子のこと。

ギフテッドの中でも”ギフテッド2E”の特徴を持つ子は発達障害の特性が目立つため、ギフテッドよりも才能に気づかれにくいという特徴があります。

ギフテッド2Eと長男の特性を比較

ギフテッド2Eの特徴と長男の特性は以下のようになります。

ギフテッド2Eの一般的な特徴 長男の特徴
記憶力 得意分野において驚異的な記憶力を持つ ・電車の路線図を全て把握
・駅名を漢字で読める
思考力 興味のあることに対して高い問題解決能力を見せる A駅からB駅に行くには、どこで何線に乗り換えるかを自分で理解している
感覚的な才能 音楽、芸術、運動など、特定の分野で非凡な感覚を見せることがある 一度教えただけでピアノで1曲弾ける
社会性・集団適応 集団行動やコミュニケーションが苦手 ・集団行動が苦手
・刺激に敏感で癇癪が起きやすい
アンバランスさ 得意と苦手のギャップが大きい ・興味のない分野には全く見向きもしない
・情緒面が幼い

このように「得意ことと苦手なことのバランスが大きい」というのが、ギフテッド2Eの大きな特徴かと思います。

みなさんのお子さんにも思い当たる点が多いのではないでしょうか?

ただ、これらの特徴を備えていても「本当にうちの子はギフテッド2Eなのだろうか」「天才児だと思っているのは親バカなのではないだろうか」と思われる方もいらっしゃるかと思います。

長男も「可能性はある」と医師から話があったものの、正確な診断テストをしたわけではなく、全て私が伝えた長男の特徴をもとに出した結論です。

よって、本当にギフテッド2Eなのかはわかりません。

それでも「もう能力は伸びないかもしれない」とは考えず、むしろギフテッド2Eに合わせた育て方を知ることで、

・長男にピッタリあった関わり方だ!
・この育て方なら長男の能力はどんどん伸びていく!

そう確信することができました✨

そして、現在でもどんどん知識と思考力を身につけ「知らないことを知るのはたのしい!」とまで言うほどに(本当に5歳?笑)

ギフテッド2Eの特徴に当てはまる、当てはまらないではなく、「この記事で紹介されているギフテッド2E向けの育て方が、お子さんの特徴に合っているかそうでないか」で見ていただけると良いかと思います!

それでは早速次章から「ギフテッド2Eの子の能力を伸ばす育て方」についてご紹介していきます。

【これでOK】ギフテッド2Eの能力を伸ばす育て方5選

ギフテッド2Eの能力を伸ばすための育て方は、以下の5つです。

「これなら子どもに合いそうだな!」と思うものをぜひ取り入れてみてくださいね。

①「否定をしない」安心できる環境で自己肯定感を育む
②「苦手があっても大丈夫」小さなチャレンジを応援する育て方
③「得意なことは全力で応援」集中できる環境づくりの工夫
④「学校に行きたくない」はチャンス|ママの柔軟さが育て方のポイント
⑤「答えはすぐに出さない」迷いながら育てる覚悟を持つ

一つずつお伝えいたします。

①「否定をしない」安心できる環境で自己肯定感を育む

お子さんが持つ才能を伸ばしていくためには、自己肯定感を育むことが最も重要なポイントです。

元々ギフテッド2Eの子は発達障害の特性が目立ちやすいため、周りから注意されることが多く、自己肯定感が下がりやすい傾向にあります。

自己肯定感が低いと、どんなに才能が豊かでも「自分は何をやってもダメなんだ」と思いがちになり、能力をはっきすることはできません。

よって、お子さんの才能を爆発させるためにまずはご家庭で自己肯定感を育むことが重要なのです💡

具体的に自己肯定感を育む方法として我が家で行っていることは、

・長男の好きなことや世界観を否定せず、自分に余裕があれば一緒に楽しむ
・保育園では頑張っているので、家では無理をさせず甘えてもらう
(好きなものを食べさせる、YouTubeを解禁するなど)
・長男が苦手なことを否定しない、口出しをしない
👆これが難しい…意識はしているのですが、モヤモヤしてしまうことも)
・家を安心できる場所にするため、自分のメンタルを安定させるようにする
👆これも難しい…ついイライラして怒ってしまうことも…努力は続けています)

これらを意識的に行っています💡

なかなか上手くいかないこともありますが、「長男の能力を伸ばすため…!」と自分を鼓舞して試行錯誤中…

みなさんも「この育て方ならできそうかな?」と思うものを一つずつやってみてくださいね。

一緒に頑張りましょう!!

②「苦手があっても大丈夫」小さなチャレンジを応援する育て方

苦手なことや嫌いなことにも少しずつ取り組んでもらい、そのチャレンジを応援するという育て方も重要です。

得意なことを伸ばすのも大事ですが、実は「苦手なことにもチャレンジしてみた!」という体験こそが、お子さんの自信を育てるきっかけになります。

そしてチャレンジの過程を大好きなママに応援してもらえるのは、お子さんにとっても嬉しいことですよね✨

この「嬉しさ」もお子さん自身の自己肯定感につながっていきます。

我が家で行っている具体的な関わり方としては、

・「できなくても大丈夫だから、1回だけやってみよう」と声がけし、1回でもやったら大袈裟に褒める。
・「もう1回やってみる?」と聞き、「やらない」と答えたら無理をせずおしまいにする。
・カレンダーなどを利用して、苦手なことを行なった日にシールを貼る

これらの方法を試しております💡

ここで重要なポイントは「少しずつ取り組んでもらう」ということ。

発達の特性が強く出るギフテッド2Eは、周りの子に比べ苦手意識が強い傾向にあります。

これを無理強いさせたり何度もやらせたりすると、本人の拒否が強くなるだけでなく苦手意識に拍車をかけてしまうことも。

本人のペースで「少しずつ」苦手にも取り組んでもらい、できなくても「行なったこと」に注目して褒めてみてくださいね🌷

③「得意なことは全力で応援」集中できる環境づくりの工夫

苦手分野に取り組みつつも、やはりお子さんの得意分野に重きを置くことは重要💡

得意分野をしっかり伸ばしていくためには「お子さんが安心して取り組める環境を用意する」必要があります。

環境を用意してあげれば、ギフテッド2Eの特徴がある子はどんどん集中して取り組んでいきます✨

具体的には、

・お子さんの苦手な環境を避ける
→長男の場合は聴覚過敏や意識が逸れやすい傾向にあるので、学習を行う前にはTVを消す、おもちゃを片付けるなど行っています。
・お子さんの好きな分野の体験を増やす
→長男は電車が好きなので、休みの日に長男考案の「電車乗り継ぎ旅」をしています。
また、電車に関する本や路線図も購入しています。

これらを行うことで、お子さんの能力がどんどん伸びていくことに◎

長男の場合は、

・4歳でひらがな、カタカナ、簡単な足し算・引き算をマスター
・5歳で漢字に興味を持ち、いくつかの単語を読めるように。
ちなみに関東の駅名はほぼ漢字で読めるようになりました。恐ろしい記憶力…
また、路線図がすべて頭に入っているようで、「鎌倉に行くためには〇〇線で△駅で××線に乗り換えるよ」など教えてくれます。

これらの成果が見られるようになりました!

ちなみに人から教わることは嫌いなようで、長男が問題で悩んでいた時に口を出したら怒られました…

しかし問題の答えが分からなければ今度は癇癪を起こす…

塩梅が難しいです😂

とはいえ、長男のようなギフテッド2Eの特徴があるお子さんは「一人で黙々と取り組む」ことで能力を発揮できる子が多いように感じます。

このように得意な分野での能力が伸びていく一方、

「得意なことばかりやって、苦手なことは全然やらない」
「苦手分野で周りの子との差がどんどん開いてしまう」

親御さんとしては不安になるかもしれません。

しかし、ギフテッド2Eや発達障害のお子さんにとって「苦手なものは周りと比べても極端にできない」傾向にあります。

これを無理やりやらせても、お子さん自身に「できない」という意識を強く根付かせてしまうだけではなく、自己肯定感の低下も招いてしまいます。

そうすると得意分野にも影響し、能力が伸びなくなる原因に…

「それは分かっていても、やっぱり将来に影響が出ないか心配!」

というお声も聞こえてきそうですね。分かります!

私も長男の得意な能力が上がれば上がるほど、苦手分野に目が行くようになり不安になることがあります。

なので、全く取り組まないのではなく「少しずつ」取り組むのがポイント💡

長男は手先が不器用なので、文字を書くことが苦手。

それでも療育などで毎日プリント学習を頑張っているからか、最近は自分から私宛にお手紙を書いてくれるようになりました😭

苦手なことに過度なプレッシャーをかけず、得意なことを思いきり楽しませてあげる。

これが、ギフテッド2Eの子の才能を伸ばす育て方の本質ではないかと感じております。

④「学校に行きたくない」と言われても大丈夫|ママの柔軟さが育て方のポイント

お子さんが「学校に行きたくない」と言ったら無理に行かせず、様々な選択肢を提示してあげることも育て方のポイントです。

我が家の長男は来年小学生に上がるのですが、おそらく登校しぶりが起こるだろうと予想。

その時に備え、現在様々な情報収集を行い選択肢を用意している段階です。

・自宅でできる個性を伸ばす育て方
・勉強やお友達とのコミュニケーションを学べる放課後デイサービス
・YouTubeや進研ゼミなどのオンライン学習
・オンライン学習塾や、ギフテッド2E向けのオンライン家庭教師

今はフリースクールやオンライン家庭教師、学習塾、放課後デイなど、学校に行かずとも学べる環境はたくさんあります。

もちろん学校でしか経験できないこともたくさんあるかもしれません。
(お友達との関わり、コミュニケーション、行事など)

それでも無理に行かせることでお子さん自身のメンタルに傷がつくことのほうが、将来に大きな影響を及ぼしてしまいます。

だからこそ、ママの柔軟な対応こそがお子さんのメンタルを守り、才能を伸ばし続ける土台になります。

「学校に行かない」という選択肢を否定せずに受け止めることは、子どもの安心感と自己肯定感を育てる大切な育て方のひとつです。

「学校に行かなければならない」だけではなく、少しでもよいので視野を広げて情報収集をしてみてくださいね🌷

それでも「本当に学校に行かなくてもいいの…?」と不安になりますよね。

実は学校も少しずつギフテッド2Eや発達障害の子が過ごしやすいよう、教育内容の工夫が始められています。

この件に関しては、近日「発達障害やギフテッド2Eのための学校の種類・選び方」で詳しく解説予定です!

ぜひご覧ください♪

⑤「答えはすぐに出さない」迷いながら育てる覚悟を持つ

ギフテッド2Eや発達障害の特性を持つお子さんの場合、就学あたって「普通級か支援級か」迷いますよね。

我が家の長男も来年小学生に上がるのですが、今大変悩んでおります…

長男に合う環境は支援級だけど、勉強が遅れてしまうのではないか
ここで決めたらもう変更できないのではないか

最近までずっとこのように考えておりました。

しかし保育園の先生や教育委員会の方に伺ったところ、「一度普通級か支援級か決めても、新しい年度に上がれば変更できる」とのこと💡

・普通級に入ったけど、やはり周りの騒音に敏感で落ち着かなくなり支援級に異動。
その後すっかり落ち着き、授業にも集中。どんどん学力が上がった
・支援級におり、毎日数時間普通級に通級していた子。
特に問題もなかったので、次年度より普通級に転籍。今も落ち着いて登校している。

このような事例を教えていただきました。

「ここでしっかり考えないと、長男の将来に影響を及ぼしてしまう」

くらい身構えていた私でしたが、ようやく肩の荷がおりた気がします。

子育ての中でも特にギフテッド2Eや発達障害の子育ては、明確な答えが出ないまま試行錯誤していく毎日ですよね。

私も今に至るまでたくさん悩み、迷う日々を送っております。

その中で気づいたことは、その時その時で「これがベストだと思う」と選択していく姿勢こそが重要なのかなということです。

お子さんもママの頑張りをを間近で見ているので、とても心強い支えになっているはず。

ママ自身も無理なく「今はこれがベストな答えかな」と考え、少しずつ進んでいってみてくださいね。

最後に:一番お子さんの才能を爆発させる育て方は「ママが笑顔でいること」

ここまで、ギフテッド2Eの能力を伸ばす育て方についてお伝えいたしました。

ギフテッド2Eや発達障害の特性を持つお子さんは、とても繊細な子が多いそうです。

苦手なことを指摘されることが多く、自己肯定感が下がりやすいとのこと。

特に学校や社会では周りと比較されることが多く、本人が傷つくことも少なくありません。

そのような状況において「家庭が安心できる場所である」ことは、お子さんの能力を伸ばす育て方においてとても重要なことではないかと感じております。

日々子育てや仕事などでお忙しい中なかなか難しいかと思いますが、やはりママの笑顔が子どもにとっては一番の安心要素。

なので、時にはお子さんを旦那さんや家族に預け、リラックスしてくださいね🌷

そして、リフレッシュできたところで今回ご紹介した「育て方5選」のうちの一つでも試してみていただけますと幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ABOUT ME
さとちえ
発達障害の長男を育てる2児のママ。 夫が多忙かつ実家と義実家が遠方のため、5歳と2歳のboysたちをワンオペで育てる日々。 在宅ワークで収入を得ながら家事と育児の両立を頑張っています! 晩酌とおつまみが癒し。