発達障害の子どもの偏食、どう向き合っていますか?
「これ、いやだ。たべたくない」
…始まった…今日もか…
長男の好きなお肉に、気持ちばかりのにんじんを混ぜてみた。
大好きな味噌汁にほうれん草を混ぜてみた。
一口も食べずにチラ見して一言。
「いらない」
はあ〜…そうですか。撤収、撤収。
今日もダメだったか、という落ち込み半分、「もうどうでもいいや」という諦めモード半分の中、今日は長男も白米だけを食べ続けていました。
こんにちは!
発達障害の長男を育てる2児のママ、さとちえです。
今回は「発達障害児の偏食について、我が家のリアルとちょっとした対策」をお伝えします。
この記事を読んでくださっている方の中には、お子さんの偏食に長く悩まれているママも多いのではないでしょうか?
・小さい頃から白米しか食べない
・「偏食 治し方」で調べた対策をやってみたけど、どれも効果がない
・こんなに同じものしか食べなくて栄養状態は大丈夫なの?
・結局偏食の治し方はないの?
このようなお悩みを抱えている方も多いかと思います。
そして、これらはすべて私も悩んでおりました😭
今でも考えることがあります。
そんな私ですが、ちょっとした工夫と考え方の転換を取り入れたことで、最近ではほとんど偏食について悩まなくなりました✨
今回の記事では、
・我が家の偏食事情
・偏食を乗り越えるちょっとした対策&向き合い方
についてお伝えいたします。
偏食に悩むママが「我が家だけじゃないんだ」「こういうふうに向き合っていけばいいんだ!」と前向きな気持ちで偏食に向き合っていくことができますと嬉しいです。
長男はひどい偏食っ子。巷の偏食対策は通用しない!
長男は離乳食の頃からひどい偏食っ子でした。
一口食べてベーっと吐き出す。
今では吐き出すことはなくなったものの、そもそも嫌いなものは一口も食べません。
嫌いなものだけでなく、初めて見る料理や、好きな食べ物であってもいつもと見た目が違うと明らかに嫌そうな顔をしてそっと避けます😂
そんな長男が食べられる料理は、
・白米(ふりかけor納豆付き)
・鶏もも肉(照り焼き、唐揚げ)
・冷たいうどん
・コロッケやトンカツなどの揚げ物
・なめこ汁
のみです🤣
これでも昨年から新たに「冷たいうどん」と「なめこ汁」が追加されました!
拍手〜👏✨笑
しかしやはり母としては栄養面が気になるもの…
野菜や果物も食べない、カルシウムの元になるものも食べない・飲まないなので、巷で話題の「栄養サプリ」や「鉄分パウダー」を試してみた過去も。
結果はお察しの通り、玉砕。
サプリは分かっていました!薬も飲めない長男なので、「どうせ飲まないだろうな〜」と思いながら買いました!笑
しかし鉄分パウダーは予想外で…
「好きな料理に混ぜちゃえばいける!」と思っていたのが甘かった。
「…ママ、今日のカレーおいしくない。いらない」
ガーーーン。
味覚過敏な長男、すぐに気づくという結果に…。
おまけにその日以来、しばらくカレーを食べなくなってしまったのです。
「食べられる料理を減らしてしまった…」
その日以来、巷で話題の偏食対策は一切信用できなくなってしまいました…。
発達障害の偏食は「治す」ではなく「向き合う」
栄養面は気になりつつも「偏食への対策は諦めるしかないのか…」と思っていた頃、保育園の先生から嬉しいエピソードを聞くようになりました。
それは「苦手な食べ物も一口は頑張っている」というもの。
給食中に先生が「みかん食べてみない?」と声がけすると渋い顔をしたそうですが、同じテーブルのお友だちが「〇〇くんいっしょにたべよう!」と背中を押してくれたそうです。
これが嬉しかった長男は「うん」と言いながら一口食べた、という話でした。
中でも私が驚いたのは、長男自らが苦手なおはぎを前にして「今日はこれ全部食べる」と言ったとのこと。
先生方は「無理しなくていいんだよ」と何度も声をかけてくれたそうですが、長男は一向に食べることをやめず、最後は涙目になりながら完食したそうです…!
これには私も涙目になりました。
・長男は頑張っているんだ
・気づけばあんなに何も食べなかった子が、少しずつ食べられるものが増えている
・栄養のことばかり気にして、長男が食べられるようになったことに気づいていなかった
このことに気づいた私は、
・偏食は「治す方法を探す」ものではなく、「子どもと一緒に向き合い続ける」もの。
・栄養面は気になるが、すぐには体に影響しない(現にこの5年間病気をしていない)
・すぐには解決しなくても、長期スパンで見ていけば確実に食べられるものは増えていく
という考えに達しました。
「あの頃は食べられなかったのに、今はこれが食べられるようになってる」
そんな小さな成長を、ぜひあなたのお子さんにも見つけてあげてくださいね🌷
とはいえ、そんなに簡単に思考を切り替えられたら苦労しないですよね😭
次章では、偏食に対する考え方が変わった私が具体的に行った偏食対策についてご紹介します。
少しでも参考になりますと幸いです。
発達障害の偏食:改善へのちょっとした秘策5選
ここからは、私が実際やってみて「偏食に対する考え方が変わった!」という対策や、「意外だけど苦手なものが食べられた!」といった対策をご紹介いたします。
「これいいな!」というものがありましたら、ぜひ試してみてくださいね🌷
①「食べられた食事リスト」を作成する
②保育園や家で一口でも食べられたら、「オーバーなくらい」褒める
③ママ友の子どもたちと一緒に食べる
④テレビやYouTubeの知育動画をひたすら活用する
⑤同じ食材でも無添加や無農薬に変更してみる
順にご紹介いたします。
①「食べられた食事リスト」を作成する
正直、これは本当にやってよかったです!
長男が食べられたもの、継続的に食べられるようになったものが可視化できるので、
「偏食=治らない」という概念が覆されました!
偏食に悩むママにぜひやってもらいたいです✨
やり方はとってもカンタン!
①ノートや手帳などを用意
②食べられたものを日付と一緒に随時書き込んでいく
これだけ◎✨
書き込むたびに過去に書いたものが見えるので、「こんなに食べられるようになったんだ!」と感動することになると思います😂
書く内容は、「一口、1回きりでも食べたもの」を書いていきます。
継続的に食べられなくても、「食べた」ことには変わりありませんし、時間をおけばまた挑戦する様子が見られることも。
食べられた食材だけでなく、「どんな様子で食べたか」などの一言日記を添えるのも、振り返ってみた時の参考になるかもしれませんね♪
②保育園や家で一口でも食べられたら「オーバーなくらい」褒める
苦手なものを食べられたら、
「すごいよ〇〇くん!かっこい!本当にすごい!がんばったねー!!」
と「オーバーリアクション気味に」褒めるのがポイントです💡
褒められて嬉しくない子はいませんよね😂
お子さんはママに褒められるのが大好きだと思います😍
なぜオーバー気味に褒めるのかというと、発達障害の子には「相手の感情表現が伝わりにくい」という特性があります。
なので、普通に「頑張ったね!」だけでは伝わらない可能性が。
我が家では、ハグ+頭なでなで+何度も褒めちぎる、といった方法を行っております。笑
これが嬉しいのか、最近は自分から「ママ!きょうは〇〇をたべた!」と教えてくれるようになりました!
褒めることで、本人がさらに「頑張って食べてみようかな」という気持ちを持つことができるのかな、と思います。
これもカンタンに行うことができますので、保育園の先生や療育の先生から聞いた時にもぜひ試してみてくださいね🌷
③ママ友の子どもたちと一緒に食べる
この方法は「保育園で友だちに応援してもらって食べた」というエピソードから着想を得ました。
実際にママ友の子どもたちとファミレスに行った際、苦手なにんじんやコーンを一口食べたのです。
しかも1度だけでなくお友だちとご飯を食事に行く時にはいつも、苦手なものを一口は食べるようになりました!
これにはとても感動✨
お友だち効果バツグンです!!
もし、保育園や療育のママ友と一緒に食事をする機会がありましたら、ぜひお友だちの力を借りて挑戦させてみてくださいね🔥
④テレビやYouTubeの知育動画をひたすら活用する
「文明の力」も大いに活用しております!
今テレビやYouTubeでは子ども向けのコンテンツも充実していますよね。
中には「野菜や果物を食べないと風邪をひくよ」「カルシウムを取らないと背が大きくならないよ」と伝えてくれる番組まであります。
直接的な解決にはならないのですが、そういった番組やコンテンツをひたすら見てもらうと、いざ食べ物を前にした時に「野菜を食べないと風邪をひく…」と呟くようになりました。
(ただ、学習する=食べる、にはなかなかなりませんが😇)
それでもそのような内容を覚えているだけで、何かのきっかけに食べてくれるかもしれませんよね♪
お金もかからずカンタンに取り入れることができるので、ぜひ試してみてください!
オススメコンテンツはこちら👇
・NHK教育:おかあさんといっしょ、みい〜つけた!、いないないばあ!(1、2歳向き)
・YouTube:シナぷしゅch、しまじろうチャンネル
⑤同じ食材でも無添加や無農薬に変えてみる
我が家ではふりかけや味噌などを無添加のものに変更しております💡
栄養面の心配を少しでも減らそうという試みです。笑
長男の場合「鉄分パウダー」の時とは異なり、無添加商品に変更してもバレませんでした。
ただ、無添加商品は通常の値段よりも高いので、お財布との相談は欠かせません🥲
無理のない範囲で、できる方のみ試してみてください!
最後に:偏食は長期スパンで改善していく
いかがでしたでしょうか?
今回は、一般的な「偏食対策」とは異なる視点から対応方法をお伝えしてみました💡
それはなぜか。
私がさまざまな方法を試してみても、長男には全く効果がなかったからです。
なので、今お子さんの偏食で悩んでいるママの気持ちが痛いほどよくわかるのです。
きっと、この記事にも藁にも縋る思いで辿り着かれたのではないでしょうか。
そんなママの思いに全力で答えたい!
そのような思いで、私が実践している方法をお伝えさせていただきました。
私の経験上、偏食の改善は長期スパンです。
しかも目で見てすぐに効果が出ている、というものではなく、後から振り返ったときに「そういえば食べられるようになっていたな」と感じることが多いものだと思います。
なので、余計に長い目で見ていくことが重要◎
今回ご紹介した方法をぜひ無理のない範囲で試しながら、この長い道のりを一緒に乗り越えていけますと幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!